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砂浜散歩スケッチ

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きっかけは砂浜をいったりきたりと歩いていた時でした。 下を見ると、貝や海藻、流木、瓶のかけら、人の足跡まで、自然と人間が作った興味深いデザインがありました。 これはなんだか面白い!ということで、海に行くたびに「砂浜に落ちているモノたち」を撮影しないではいられない状態になってしまいました。仕事が大変で休みが無いときも、創作の修正作業に追われているときも、僕は海に逃げ出し、ひたすら歩いていました。

 
 
 
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そしていつか、この撮り貯めたモノたちをスケッチしたい。そう思っていましたが仕事と別の遊び(映画と読書と音楽と・・・)に多忙で、なかなかに取りかかる気分になりません。それではいけないと、昔のように仕事と創作をきっちりと分けるライフスタイルに戻りたいと思い、転職までしてしまいました。おかげで今は創作時間をキープすることができています。

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A3の薄めの紙にモチーフをスケッチし、ひたすらひたすらカットしていきます。もう修行のようです。お気に入りの音楽を聴きながら進めることを推奨しておきます。カットが終わると、たったこれだけか・・・という感じになりますが、気にしないでください。足りなければペーパーパッドに直接描けば良いのですから。

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さてこのモチーフをコラージュするキャンバスに使うのは、フランスの画材ブランド「クレールフォンテーヌ」の「Paint ON(ペイントオン) Grey Green」。この緑と灰色の調合がバッチリなペーパーパッドが、砂浜の色にぴったりだ!とずっと前から思っていたのです。ペイントオンは何種類か持っています。ご参考にクレールフォンテーヌを扱うクオバディスのオンラインショップをリンクしておきますね。Dropsonthebeach04

はい、それではカットした素材をペイントオンに貼りまして、そこに影や砂つぶ、波が作った模様、人の足跡や忘れ物などを描いていきます。これがめちゃくちゃ楽しいです。自分が楽しい創作、誰かに依頼されたわけではなく、あくまでも自分の中から生まれた自由なアート。それをしばらく忘れていました。ああ。好きな音楽を聴きながら、ひたすらトントントントンと音を立てて砂を表現し、オブジェクトたちに影を描き、立体的に見せていきます。

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浜辺で撮影しているとき、半径2メートルくらいのエリアからお気に入りのオブジェクトを集めて、自分が好きなようにレイアウトする遊びを発見してしまいました。箱庭を作る感覚、子供の頃の砂遊びの記憶、京都で見た日本庭園の追憶。ちょっと夢中になりすぎてやばい感じになってきたので、我に帰って周りを見渡しました。

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砂浜には硬質の貝や石、陶器やガラスの破片などが落ちています。それが目立っています。でも打ち上げられた海藻やどこからか漂流してきた植物、風が運んできた落ち葉などもいる。さらに波がひいたあとには白い模様が刻まれている。もう飽きることなんてないんじゃないかな。ひとりつぶやいて貴重な曲線も撮影。

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人間の忘れ物も落ちています。スコップやビーチサンダルはときどき見かけます。スコップはどこかの子供がうっかり忘れてしまったのかな、ビーチサンダルの持ち主は今なにをしているのかな、と想像を膨らせました。「こういうのが絵になるんだ」と心のシャッターも押していました。

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人間の足跡も面白い。紙にスタンプを押すかのように、砂浜にはいろいろな足跡が重なって残っています。それ自体もデザインに見えてくる僕はやばいのでしょうか。楽しいから良いか。

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流木があったら、必ず撮影しておきたい。本物のビーチコーミングなら持ち帰って加工して、アート作品を作るのかもしれない。僕はただ写真におさめておいて、このようにペーパーパッドの箱庭にそっと配置するのです。

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この6枚の作品は、とある砂浜に通いながら見つけたオブジェクトを撮影しておき、それをもとにスケッチしたイラストを切り抜いて、再配置するという時間のかかる作業によって完成しました。砂の模様自体も記録しておき、それを参考に作品に反映させています。この作業は砂浜に限らず、例えばあるスポットで集めた素材(ハイキング中に見つけた自然のモチーフや水族館の魚、自分の部屋にあるもの等)を描くスタイルとして面白そうだなと思います。また別のテーマでペーパーパッドに世界を作ってみましょう。
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インスタグラムでは6枚の絵をコラージュしたデータと、制作過程の文章を公開しています。

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